e-チューブのノーパンク自転車に1年半乗った感想

ノーパンク自転車を買う

e-チューブという型善という会社が作っているパンクしない自転車のタイヤがある。
(正確に言うとタイヤではなくチューブの代替品なんだけど)

車を持たなくても生活できる地域から田舎に引っ越した関係で、車を手に入れるまでの生活の足として自転車が必要になったのだが、その際にイオンバイクで売っていたノーパンク自転車(26インチ6速)というのをチョイスしたのが始まり。

価格は3万円くらいだったと思う。
ハブダイナモで、リアブレーキがshimanoのInterMが付いているので、ママチャリとしては多少いいグレード?

このころはあまり自転車に興味がなく適当に買ったのだが、通勤に使ってて高校生に負けるのが嫌でどうすれば速く走れるか調べ始めて最終的にクロスバイク購入に至ったので、ある意味、自転車に興味を持つきっかけとなったのはこのノーパンク自転車なのである。

ノーパンク自転車を1年半ほど使用した感想を書きたい。

ノーパンクタイヤの徳を考える

で、e-チューブタイヤであるが、個人的にはこれはこれでよいと思っている。
ノーパンクタイヤ全般に対してのネット上の意見を見ると、「重い」、「乗り心地が悪い」といった意見が散見されるが、これは自転車に対する価値観の違いが大きいと思う。

何事にも「徳」というのがある。

自転車の徳を「速く走れること」とするならば自転車全体でみると、確かにノーパンクタイヤを履くことによってスピードは落ちるので自転車の「徳」が失われる。

だが、ノーパンクタイヤの徳は「パンクしないこと」である。そう捉えれば多少乗り心地が悪かろうと、車体が重かろうとパンクせずに走れるというのは大いなるメリットである。
しかも、そのタイヤを履くのはロードバイクなどではなく、ある程度ノーメンテでも頑丈に乗れるママチャリ(軽快車)なのである。
頑丈なママチャリにパンクの心配が要らないタイヤの組み合わせ…最高じゃないか!と個人的には思う。

ノーパンク自転車の乗り心地

で、乗り心地についてだが、簡単に言えば「ものすごく空気の入った固いタイヤに乗っている感じ」だろうか。

初めて気圧が700barとかの高気圧タイヤに乗った時の感じにある意味似ていて、空気パンパンのタイヤで路面への接地面積が低い状態で走っている感じがするのだ。タイヤが固いので、地面からの衝撃は結構来る。

なので、空気圧の低いママチャリの感覚で乗ると、歩道の段差を平行に乗り上げようとした時などにハンドルがとられる感じがした覚えがある。
ただ、これは乗り慣れてくるとあまり違和感はなくなってくる。

重いという点についてはその通りで、標準のママチャリ状態だとあまりスピードは出ない。通勤しているとJKに抜かれたりして残念な気持ちになることもあった。

ノーマル状態で3か月くらいほぼ平地の片道7kmの通勤に使ったが、30~40分程度の時間で走破できていたので、日常の足としては特に問題はなかった。

遅いという点についてはシートポストを350mmのものに交換してポジション出したり、サドルをレーサーっぽいのに変えたり、ステムをアヘッドコンバーター付けてアヘッド化したり、フロントギアを52Tに変えてみたりすることである程度の改善はできた。
要はタイヤ以外の所とエンジンを鍛えればいいんだよ!という奴である。
足の弱い自分でもサイコンで計測したところ、巡行が15~20kmくらいで、頑張ったら最高30kmくらいは出せた。

上記改造に使用したパーツ類。

ノーパンク自転車=近所用の日常の足としては最高

正直、近所にお買い物に行く用途であれば、ノーマル状態で全然良いと思う。
重いだ何だ言っているのは、ある程度「自転車が好き!」という方々だと思うので、そもそもの商品ターゲットである「自転車はとりあえず乗れればいい」という人々は多分そんなの気にならないのだ。

大体、普通の人はそもそも自転車の改造しようなんて思わないし、自転車の重量が重い軽いなんて概念があることも知らない。(自分もそうだったし)

やはり、絶対にパンクしないという安心感がノーパンクタイヤにする最大のメリットなのだ。

また、パンクしないという点が注目されがちだが、実は「空気を入れなくてもよい」というところも非常によい点である。
クロスバイクを持っていても、近所のコンビニなんかに行く「つっかけ自転車」としてはノーパンク自転車を使っている。空気圧を気にしなくていいからとても楽である。ハブダイナモだから勝手にライトも付くしね。

個人的な感想としては「ノーパンク自転車は日常の足としては最高」である。ただ、長距離を乗ったり速く走ったりするのには向いていないので、そういう人はロードとかクロスとかマウンテンとかランドナーとか好きなのに乗ればよいのである。

※余談だが、e-チューブであれば劣化したりタイヤの重さに耐えられなくなった場合には、下記動画のように取り外すことも可能である。


追記
こんな記事を書いた後、700Cを履かせるという変態行為を行ったため、eチューブのノーパンクタイヤは遊んでいる状態である。

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